マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


 英(はなふさ)神父さんからの9日間のとりなしの祈りの呼びかけ

友人の皆さま

このたびは東北関東大地震によって甚大なる被害が出ています。ほとんどすべての人が心を痛め、心配しておられることでしょう。地震や津波だけでなく、今回は原発までが被害を受け、深刻な放射能漏れが収まりそうにありません。

このような未曾有の危機に直面しながら、実際に支援することはかなり限られています。遠くにいるキリスト者としてできることを考えたとき、まずは祈りによる支援が大切ではないでしょうか。

そこで、皆でともに祈ろうと思います。もちろんすでに祈っておられる方は多いでしょうが、ともに心を合わせて祈るならば、さらに大きい支援になると思います。

本日3月17日は長崎の信徒発見の記念日で、25日は神のお告げの祭日です。ちょうど9日間ありますので、その期間、ノベナの祈りとして、ともに祈りをささげましょう。

意向は次の3つです。

①被災者への支援が十分に行き渡りますように。
②亡くなられた方の永遠の安息。
③原発の事故の被害が最小限に抑えられ、無事に収束
していくように。

祈りの内容は自由に決めてください。例えば、毎日、ロザリオ1環とか、十字架の道行とか、黙想15分などです。やりやすいものを決めておくと、9日間続けやすいです。

祈る時間帯は自由にしましょう。毎日同じ時間は無理でしょうが、とにかく毎日欠かさず祈ってください。

またそれに伴って、何か小さな苦行をささげることも勧められます。
現在の危機がさらに拡大していくかもしれませんが、何よりも天地万物の支配者である神に対する揺るぎない信頼をもう一度確認しましょう。神こそ、私たちの真の支えです。いたずらに心を動揺させたり、パニックになる必要はありません。この現実を冷静に受けとめ、苦しんでいる人びとと連帯の心で祈りをささげましょう。そして、可能なところから、具体的な支援活動も始めていきましょう。

「全能永遠の神よ、今、日本は大きな災害の危機に瀕しています。今こそ、私たちにあわれみの目を注いでください。私たちに信頼・平安・勇気をお与えください。特に被災された方々をお守りください。亡くなった方々の魂を天国へと受け入れてください。さらに原発の損傷から来る被害が拡大していますが、これが最小限に収まるように特別の恵みをお与えください。復旧活動に直接たずさわっている方々に特に危機を乗り越える力と恵みをお与えください。私たちは罪深い
者ですが、私たちの罪を悔い改めつつ、あなたの限りない愛に信頼します。主よ、ひれ伏してお願いします。主イエスのみ名によって。アーメン」

英 隆一朗(イエズス会司祭)

 被災者からの電話(7日目)

 岩手県(花巻)のYさんから電話がありました。電話が回復したとのことで無事の知らせがありました。ストーブの灯油や車のガソリンが不足しており、スーパーマーケットも品切れで店の陳列棚に商品がほとんど消えてなくなっているとのことです。寒さと食料品の対策が急務ですとのこと。Yさんは、地震当日仙台市内の元寺小路教会で祈り会の最中、地震の揺れに遭遇、ただちに国道4号線を通ってラジオを聞いて帰宅できたが、反対方向の仙台市方面は渋滞していたとのことです。青森県の方から物資は搬入され始めたので、もう少し我慢ですが希望が出てきているとのことでした。(7日目)

 茨木県(さいたま教区)笠間市のイエズスとマリアの聖心会の助祭中沢亨次郎さんは、食料物資が不足して10名の司祭を食べさせるのに苦労しているとのことです。被災地へは司教様が訪問してくれたのでほっとしたとのことでした。

 被災地へは菊池司教、谷司教が向かっており、大阪からは神田神父が向かっているとのことです。

 支援拠点地が決まれば 支援活動が始まることになります。それまでは 被災者の苦しみと悲しみに寄り添うことができますように、主が救いの手を速やかに伸ばされますように わたしたちの祈りと犠牲とカンパをささげましょう。

3月17日付で 仙台教区の平賀 徹夫司教さまから日本の教会の皆さま宛に <東北関東大震災>募金の呼びかけのお願いが各教区本部に届き、大阪教区本部からも各小教区に転送されています。

 「仙台教区サポートセンター」が仙台司教区センター元寺小路教会に開設されました。仙台教区内の教会及び教会関係の諸施設の復興と被災した信徒及びその家族のための募金を受け付けています。

 郵便振替口座番号 02260-9-2305
 加入者名:カトリック仙台司教区本部事務局
 通信欄に 東北関東大震災仙台教区支援 と記入のこと
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