マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


 第三日 聖霊のみ名、称号、シンボル

第三日目  聖霊の御名、称号、シンボル  

1.初めの賛歌 今、聖い御霊よ(「主に賛美グリーン本」p39)

2.導入 教会は聖霊の御名を「ルア」(神の息)から受け、洗礼において「父と子と聖霊の御名によって彼らを洗う」と宣言します。聖霊という名は息、空気、風を意味します。これが、イエスがニコデモに語られたときのイメージです。「はっきり言っておく。人は、水と霊によって生まれなければ、神の国を見ることはできない。」私たちは皆洗礼を受け、「神の本性にあずからせていただきました」(IIペトロ1:4)。それでも私たちは、この神の本性を私たちの内に成長させていただくのに失敗します。聖パウロのガラテヤ5:19~21(読むこと)に書かれている肉の業にしばしば負けるのです。「神の息吹」聖霊に逆らう私たちを自覚して、赦しを願いましょう。

3.悔い改め(第一日と同じ)
4.謙遜を求める祈り(第一日と同じ) 
5.聖霊に対する祈り(第一日と同じ)

6.ことばの祭儀 

  聖書箇所 ローマ8:6~11(朗読)
  賛歌   暗闇に光(「主に賛美」p63)
  福音   ヨハネ14:16~17、26~27(朗読)

7.説話のポイント
 -イエスを信じる者として私たちは悪に直面して無力感、落胆に導かれてはなりません。
 -私たちは戦いの中にあって一人ではありません。「私は御父に祈ります。御父はもう一人の弁護者を遣わし、その方はあなたと共に永遠におられます・・・」
 -イエスが第一の弁護者です。私たちのイエスの言葉に対する信仰と信頼は、深く絶対のものでなければなりません。
 -イエスはまた聖霊を真理の霊と呼ばれます。聖霊は私たちに真理を教え、真理に生きるのを助けてくださいます。
 -水は、洗礼において私たちの内に働かれる聖霊のしるしであり、その中で聖霊は「湧き上がる永遠に生ける水」(ヨハネ4:10~14)を与えられます。
 -塗油:キリストは「油注がれた者」、「メシヤ」、聖霊に満たされた者です。この聖霊の満たしを私たちは堅信の秘跡を通して受け、キリストの塗油に与かるのです。

8.賛歌 聖なる地(「主に賛美」p152)
9.祈りましょう(第一日と同じ)
10.終わりの賛歌 愛するわが主(「主に賛美」p153)

 第二日

第二日  御子と聖霊の共同の使命
1. 初めの賛歌 聖霊来てください(福者ヨハネ・パウロ二世の詞、蓮沼裕子作曲)

2. 導入 「神は,その独り子をお与えになったほどに、世を愛された」(ヨハネ3:16)私たちはこの御言葉をよく知っています。御子と共に、神は聖霊をもお遣わしになりました。聖霊は愛の霊だからです。御父と御子と御一体である聖霊は、お二方から決してお離れになることがありません。御子と聖霊はそれぞれ異なる位格でありながら、決してお離れになりません。聖霊を忘れることは、私たちの側の多くの過ちの元です。「神は愛です」(Iヨハネ4:16)と知る私たちはどれほど幸せでしょう。その一方で、私たちキリスト者は、どれほどこの愛の心に欠けていることでしょう! 私たちの愛の足りなさのゆえに、私たちの家族はしばしば不幸であり、私たちの生きる世界は不正と暴力の場となっています。聖霊への祈りを始めるに当たり、私たちは愛なる聖霊を欠いていることを自覚し、その赦しを願います。

3. 悔い改めの行為(第一日と同じ)
4. 謙遜を求める祈り(第一日と同じ)
5. 聖霊への祈り(第一日と同じ)
6. ことばの祭儀 

聖書箇所 ガラテヤ(4:4~9)(朗読)

説話のポイント
 -神の子イエスは、私たちの世界-分裂した世界
 -あらゆる種類の緊張の下にある世界に来られました。
 -あまりにも多くの人びとが、助けの希望もなく暴力を恐れて生きています。
 -イエスさえも、周りの人びとと同じように、反対、排斥、暴力を体験されました。
 -ただ一つイエスの生涯で違っていたことは、それを変える力を持ってこの世に来られたことです。
 -その力というのは、御子と共に御父から遣わされた聖霊でした。
 -イエスによって約束された聖霊は教会に遣わされ、信徒たちを愛で満たし、証人としてこの世に遣わされました。
 -イエスが聖霊によって油を注がれたように、信じる者たちも油を注がれます。
 -信じる者たちは聖霊の力により、洗礼を通して一つの民とされます。
 -私たちの、神の民としての一致は、私たちだけの特権ではなく、分かち合われるべきものです。
 -神の一致は、私たちが神の愛に心を開くなら、私の一致の源、泉です。
 -このために私たちは家庭で、国で、世界で、働かねばなりません。

8.賛歌 わたしが神と知れ(「主に賛美」p79)
9.祈りましょう (第一日と同じ)
10.終わりの賛歌 われらは一つ(「主に賛美」p10)

 第一日 ノベナの祈りー私は聖霊を信じます。

第一日 「私は聖霊を信じます」

1. 初めの賛歌 生ける神の霊(「主に賛美」P2)

2. 導入-聖霊への九日間の祈りを始めるに当たって、私たちは教会であることを自覚しましょう。それは、聖霊が御自分を知らせておられる神の民の集いの中にあります。これは、イエスを頭とする神の民の集いです。私たちが神の民であることを自覚するに従って、私たちは同時にその招きに応えて生きるには多くの失敗があることを、自己中心なところ、家族、隣人、友人といった人々への愛と思いやりに欠けていることなどを、自覚するようになります。ですから、まことに神の民であるためには、私たちの多くの欠点を、神に赦しを求めることから始めましょう。

3. 悔い改めの行為-「ああ、神よ、罪びとである私を憐れんでください。私の最大の恩人、いと高い神であるあなたに背いた私の人生のすべての過ちと背きを心から悔みます。  
聖霊の恵みによって、再び罪を犯すことのないよう堅く決心いたします。」

4. 謙遜を求める祈り-ああ、高ぶる者に逆らい、謙遜な者に恵みを与え、ご自身の内に模範を信者にお示しくださった御独り子のまことの謙遜の徳を私たちにお与えください。私たちが高ぶりによって決してあなたを悲しませることなく、むしろ謙遜によってあなたの恵みの賜物をお受けすることができますように。私たちの主イエス・キリストによって。アーメン(ローマ・ミサ典礼書)

5. 聖霊に対する祈り-神である助け主、貧しい者の父、悩める者の慰め主、心の光、魂の清め主である聖霊よ、私は御前にひれ伏します。深い尊敬をもってあなたを崇めます。何千回も、私はあなたを賛美します。そして御座の前に立つ天使たちと共に、私も「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな」と申し上げます。

  私は、あなたが永遠であり、御父、御子と御一体であることを固く信じます。あなたが私の魂を救い、聖としてくださると、あなたの愛に希望を置いています。あなたを愛します。ああ、愛なる神よ、この世の何ものにもまさって、心からあなたを愛します。あなたは限りなく善、あなただけが私の愛のすべてにふさわしい御方だからです。
  
そして、あなたの聖なる霊感に対しても、感謝を忘れまた目の見えない私は、罪を犯してはしばしばあなたを悲しませて来ました。目に涙して、他のどのような悪よりも、最高の善であるあなたに罪を犯しましたことをどうかお赦しください。
 
私はこのきわめて冷たい私の心を差し出します。そしてこの私の罪の固い氷を、あなたの光線で、火花で貫いてくださるように、お祈りいたします。
  あなたはいと聖なるマリアの魂を、大いなる恵みで満たし、使徒たちの心を聖なる熱意で火をつけられました。私の心もあなたの愛で燃え上がらせてくださるように願い求めます。
  神なる聖霊よ、私にすべての悪霊に対して勇気をお与えください。
  あなたは火です。あなたの愛に対する熱い望みを燃えたたせてください。
  あなたは光です。永遠のものについての知識で私の心を照らしてください。
  あなたは鳩です。汚れない命を私にお与えください。
  あなたはそよ吹く風です。私の
感情の嵐を吹き払ってください。
  あなたは舌です。あなたをいつも賛美することをお教えください。
  あなたは雲です。私をあなたの御保護の陰の下にかくまってください。
  最後にあなたはすべての天の賜物の与え主です。どうかあなたの恵みで私を活かし、あなたの愛で私を聖め、あなたの英知で私を照らし、あなたの愛で私を養子とし、あなたの限りない憐れみで私をお救いください。いつもあなたを礼拝し、賛美し、御父と御子と共にあなたを愛することができますように、この地上で生きる間、そして永遠に天において、アーメン。

6. ことばの祭儀
  聖書箇所: Iコリント2・9~12(朗読)
  賛歌 (朗読した箇所にふさわしい曲を選ぶ)
  福音 ヨハネ16・12~15(朗読)

7. 説話のポイント
  教会は使徒たちの信仰を生きる人々の共同体です。キリストの命令によって、教会はこの信仰を受け継いで来ました。ですから教会は聖霊を知るための場所です。私たちが聖霊を知ることができるのは

 -聖霊が霊感を与えた聖書の中で
 -キリストによって教会にゆだねられた教えである伝承の中で(ヨハネ16・15)
 -秘跡の内に、典礼のしるしと象徴を通して聖霊は私たちをキリストに一致させます
-祈りにおいて、聖霊は私たちのために執り成しをしてくださいます(ローマ8・26)
-教会を立ち上げているカリズムと使命の内に(Iコリント12・2) 
-使徒的、宣教的命のしるしの内に
-聖霊の聖性を示し、救いの御業を継続する聖人たちの生涯の内に

8. 賛歌 主に賛美(「主に賛美」p30)
9.祈りましょう(全会衆による共唱)  
  御父、御子、聖霊よ、私は自分の体があなたの神殿であることを存じております。
あなたは命の源、全能の神、私たちの造り主であることを信じます。私の体全体はあなたの命と愛に満たされています。
  主イエスよ、あなたの尊い御血で私に触れ、私のすべての罪を洗い去ってください。私の一つ一つの罪をお赦しください。私の奥深くに残るすべての傷、怒り、罪悪感、すべてのつらい記憶をいやしてください。主よ、私はあなたに対して、隣人に対して、罪を犯しました。
  イエス様、あなたはご聖体の内に現存されます。主よ、私の心の内においでください。あなたが心の内にいてくだされば、何一つ恐れるものはありません。あなたが神の御子、あなたが私の心の内に、近くにおられますから。主イエスよ、あなたの内に命があり、あなたの命の内に、私は命を見出します。あなたは長血の女に触れ、いやされました。
主よ、私を憐れんでください。あなたの力で私を導き、あなたの御前に私を義としてくださるのは、あなたです。
  主よ、神よ、あなたは全能なる御方です。憐れみ深い御方です。あなたは私に触れ、魂、心、体のすべての病をいやしてくださいました。感謝いたします。とりわけ私をより近くあなたに引き寄せてくださったことを。心の底からの信仰をもって,御父と聖霊と共におられるイエスを崇めます。世々とこしえに、アーメン。

10. 終わりの賛歌 われらは一つ(「主に賛美」p10)
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