マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


 聖マリアの奉献 11月21日 (記念)

11月21日 
聖マリアの奉献 (記念)
 聖マリアの奉献の伝統は、十字架の聖パウロにとって、御受難修道会の創立による彼自身の神への奉献ということを想起させる重要なものであった。彼はモンテ・アルジェンタリオに建てられた御受難修道会の最初の家とタルキニアの御受難会初の女子修道院を私達の母である「聖マリアの奉献」に捧げることを望んだ。それから後、「聖マリアの奉献」の記念は、御受難修道会において荘厳に祝われるようになり、近年に至るまでそうであった。しかし今日、御受難修道会では伝統的な「聖マリアの奉献」を記念するよりもむしろ、贖いの神秘に協力した主の謙遜なはしためである聖母を記念している。本版「Office and Mass」はこの新しい観点から書かれている。

 十字架の聖パウロの手紙より

Take your repose completely in God… remain in your nothingness, cast this nothingness into the Infinite All that is God, and let yourself be lost in that infinite sea of love…"
神に完全に休息しなさい。 無のままに留まり、この無の自覚を無限の神の中に投げ入れなさい。あの無限の愛の海の中に消えてしまうように!


~Paul of the Cross' letter to Sister Maria Cherubina Bresciani 11th letter on November 20, 1737 Volume 1 - Paul's Letter #166
(スザン・ハーカー提供)

数日前の私訳は意訳に無理があるということで、次の参考訳が贈られました。神に感謝! それを参考にして上記のように再び意訳を試みました。誤訳の可能性があるが、何とかして、あの否定神学の学派の流れが十字架の聖パウロの手紙の中にあるのではないかと・・・禅問答風に訳を試みる。・・・なぜなら、晩年の十字架の聖パウロはドイツの神秘家タウラーの著作を愛読したことが知られているからです。
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 黙想会記念撮影

黙想記念写真御受難会2009年秋の黙想会にて 黙想記念庭

"...Live the Love of Jesus! The grace of the Holy Spirit be always in your spirit and in your heart. Amen..."イエスの愛に生きなさい!聖霊の恵みがあなたの霊と心にいつもありますように!

~Paul of the Cross' letter to Agnes Grazi 17th letter on July 26, 1735 in Volume #1 - Paul's Letter #83(十字架の聖ぱうろの手紙からスザン・ハーカー提供)

 御受難会 黙想会

10月19日(月)~24日(土)
宝塚黙想の家 
 
 黙想指導者 来住神父
 御受難会会員黙想会 (欠席一名)
"...Let us plunge ourselves ever more into this immense sea of love..." ~Paul of the Cross' letter to Agnes Grazi 16th letter on December 23, 1734 in Volume #1 - Paul's Letter #80
 この広大な愛の海にこれまで以上に自分を投げ込むのです。(十字架の聖パウロ)

25日 第30主日の日曜日、午前9時の主日のミサの中でレオナルド・コサカ神父の叙階50周年が祝われる。会員もすべて感謝の心で黙想中です。なお、10月17日(土)に久留米の聖マリア病院で動脈瘤の手術を受けた鈴木忠一神父は順調に回復しており、24日退院予定で、翌日甥の洋平さんの結婚式に東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂で共同司式の予定。皆さまの励ましとお祈りに感謝申し上げます。

 

 十字架の聖パウロの手紙から

謙遜に生きなさい。神の内に投棄し、キリスト共に十字架に釘づけられなさい。神のための愛ならば、そこにこそ、幸せがある。 
"...Live humbly... abandoned in God, crucified with Christ, happy only in... (the)love for God.

~Paul of the Cross' letter to Agnes Grazi 14th letter on October 4, 1734 in Volume #1 - Paul's Letter #76(スーザン・ハーカー)

 9月24日 聖ストランビ (御受難会固有記念日)

九月二四日
聖ヴィンセント・マリア・ストランビ 司教
                記念 牧者共通

聖ヴィンセント・マリア・ストランビは、1745年、チヴィタヴェッキアに生まれた。司祭に叙階されてしばらくの後、創設されて間もない御受難修道会に入会した。ヴィンセンシオはイタリア中を旅しながら主の御受難について説教をし、キリスト者の生き方を説くことに尽力した。また、聖人伝や信仰修養書を執筆し、主の尊い御血に関する著作は特に優れている。聖ガスパール・デル・ブファロ、福者アンナ・マリア・タイギと並び、すぐれた霊的指導者であった。マチェラータとトレンティーノの司教に任命されると真の牧者として、使徒的な熱意によって聖職者と人々の改革を促進した。政治的動乱の時代にあっても、恐れることなく教会の自由を主張し、ナポレオンへの忠誠という背徳の誓いを立てるよりむしろ追放の身となることを選んだ。国外追放の後、復帰してからも使徒的な働きにおいて洞察力を発揮し、貧しい人々への愛を大いに示した。教皇レオ七世から個人的な相談役になるように呼ばれ、ヴィンセント司教は重病であった教皇の代わりに自らを神に捧げ、1824年1月1日、クイリナリスで生涯を終えた。

みことば:
神のことば (1ペトロ5:1~4)
あなたがたのうちの長老に勧める。わたしは同じ長老のひとりとして、また、キリストの苦難の証人であり、やがて現われる栄光にあずかる者として勧める。あなたがたにゆだねられている神の羊の群れを牧せよ。しいられてするのではなく、神のみこころに従って進んで行ない、恥ずべき利益のためではなく、献身的にせよ。ゆだねられた人々の上に権力をふるうことなく、群れの模範となれ。そうすれば、牧者のかしらが現われる時、朽ちることのない栄光の冠を受けるであろう。

共同祈願
 司 聖ヴィンセント・マリア・ストランビの祝日にあたって、聖人の取り次ぎを求め祈りましょう。③
先 御子イエスをわたしたちに与えられ、全ての人を救う使徒職を与えられた主よ、わたしたちが聖人に倣って、御子の御血の尊さと力を生き、世界に宣べ伝えることが出来ますように。
答 主よ、わたしたちの祈りを聞き入れてください。
先 主よ、わたしたちが日々愛する御子の御受難の神秘の中に霊の源泉をいただくことが出来ますように。
先 十字架の聖パウロに親しく生きた聖人の模範によって、わたしたちも成聖の道を歩むことが出来ますように。
答 主よ、・・・
先 自由が奪われている国々での宣教と信仰生活が、聖人の取り次ぎによって守られ進展することが出来ますように。
答 主よ、・・・
先 世界の御受難会員が聖人に倣い、真の牧者として教会に奉仕することが出来ますように。
答 主よ、・・・
先 執筆活動を使徒職にしている作家・神学者・司祭が率先して真理の道を深く極め、教会の徳を高めることが出来ますように。
答 主よ、・・・

主の祈り:
結びの祈願:
全能永遠の神よ、あなたは司教聖ヴィンセンシオ・マリアを羊の群れを導く献身的な牧者とし、教会の忠実なしもべとされました。聖人の模範に強められ、わたしたちも教会の一員として隣人を愛し、正義のために働くことができますように。
わたしたちの主イエズス・キリストによって、アーメン。
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 十字架の聖パウロの手紙から学ぶ知恵

自分の喜びや感情に利己的になることから引き離された魂はなんと幸いなことでしょう。一つの深遠な教訓です。神でないあらゆるものに対して救い主の十字架上で死ぬことによって、イエス・キリストの十字架にあなたの宝を置くならば、神はその幸いを学べるように助けてくださるのです。
"...fortunate is the soul that is detached from her own rejoicing and feeling and self-seeking! This is a deep lesson. God will help you learn it, if you put your pleasure in the cross of Jesus Christ by dying on the cross of the Savior to everything that is not God..."

~Paul of the Cross' letter to Agnes Grazi 9th letter on March 17, 1734 in Volume #1 - Paul's Letter #70

 十字架の聖パウロの手紙から

口頭(祷)の祈りを唱えている中で、深い平静をともなう念祷の祈りへの促しがあれば、口祷の祈りをひとまず脇に置き、念祷の祈りの促しに従う。その後、口祷の祈りを続ける。それぞれにあなたの祈りの時間をたっぷりとり、急がず、ゆっくりと、優しく、神の内にあなたの心に合わせて祈りを唱えなさい。
"...If, while saying these vocal prayers, you feel drawn toward mental prayer with a profound recollection, leave off the vocal prayer and follow the mental. Afterward, continue the vocal prayers. Give each their time. Recite your prayers without hurrying, gently with your spirit in God..."

~Paul of the Cross' letter to Agnes Grazi 7th letter on December 16, 1733 in Volume #1 - Paul's Letter #68

 マリスト会 黙想会指導

18日~23日 (月~金)宝塚黙想の家 指導 畠 基幸

テーマ:復活のイエスとの出会い 
(1) エマオへの道  ルカの福音 24章から
(2) イエスの神秘  「ナザレのイエス」モーセのような預言者 
(3) ヨハネの福音のイエス 
     (イエスの御子として自己意識 -御父への祈り)
(4) パウロの体験 (キリストの現存)
(5) アレオパゴスのパウロの弟子、その後


 「道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか」(ルカ24章32節)

イグナチオの霊操の枠組みを使う

 (1)根源と礎   創造されつつある
 (2)第一黙想   友と友とが語り合うように(モーセ)
 (3)キリストの国 イエスの呼びかけ (識別の根底)
 (4)受難の黙想  キリストと共に十字架に・・・
 (5)復活の黙想  愛を得る観想


 材料と資料
 聖書       共同訳
 ホーカシング  「Clear a space!」
 霊操       門脇佳吉 訳・解説  岩波書店
「ナザレのイエス」 教皇ベネディクト16世著、里野泰昭訳
「ドイツ神秘霊性」 鈴木宣明著
「現象学からスコラ学へ」 エディト・シュタイン 中山善樹編訳
「不可知の雲」   斎田靖子訳 
「愛する」     ウィリアム・ジョンストン著
「教父」      教皇ベネディクト16世
「観想の道」    ボナヴェントゥラ著 小高毅訳
「キリスト教神秘思想の源流」 A・ラウス、 水落健治訳
「霊の賛歌」    十字架の聖ヨハネ
「愛の生ける炎」  ペトロ・アルペ、井上郁二共訳
 神学ダイジェスト 2008年冬号 105番
「中世における理性と霊性」 K・リーゼンフーバ著

 國井神父さんの新刊書

オリエンス宗教研究所から國井健宏神父著「ミサを祝う -最後の晩さんから現在まで」が出版されました。教会では、消費税なしで2200円で販売します。皆様 どうぞお買い求めください。内容的には、「福音宣教」に連載されていた記事を書き下ろしたものです。最後の晩餐の発展としての典礼の歴史と現在にいたるまでの典礼の背景そして現在のミサの祝い方、考え方が詳しく説明されており、将来の応用編(典礼の実践)への導きとなっています。神学部の典礼学の総合知識が得られると思います。私が神学生の時(1970年代後半)典礼学の授業で習ったことよりもはるかに研究を深めて進んでおり、実践的な示唆に富み充実した内容です。わたしは典礼的には古い体質なので学びなおさなければなりません。日々の教会生活では司牧で研究する時間の余裕がないのも事実です。
若者よ 神の民のために自らの才能を神への賛美と奉仕にささげましょう。そうすれば、自らの生き方に不安を抱くことはないでしょう。

國井
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