マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


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 9月24日 聖ストランビ (御受難会固有記念日)

九月二四日
聖ヴィンセント・マリア・ストランビ 司教
                記念 牧者共通

聖ヴィンセント・マリア・ストランビは、1745年、チヴィタヴェッキアに生まれた。司祭に叙階されてしばらくの後、創設されて間もない御受難修道会に入会した。ヴィンセンシオはイタリア中を旅しながら主の御受難について説教をし、キリスト者の生き方を説くことに尽力した。また、聖人伝や信仰修養書を執筆し、主の尊い御血に関する著作は特に優れている。聖ガスパール・デル・ブファロ、福者アンナ・マリア・タイギと並び、すぐれた霊的指導者であった。マチェラータとトレンティーノの司教に任命されると真の牧者として、使徒的な熱意によって聖職者と人々の改革を促進した。政治的動乱の時代にあっても、恐れることなく教会の自由を主張し、ナポレオンへの忠誠という背徳の誓いを立てるよりむしろ追放の身となることを選んだ。国外追放の後、復帰してからも使徒的な働きにおいて洞察力を発揮し、貧しい人々への愛を大いに示した。教皇レオ七世から個人的な相談役になるように呼ばれ、ヴィンセント司教は重病であった教皇の代わりに自らを神に捧げ、1824年1月1日、クイリナリスで生涯を終えた。

みことば:
神のことば (1ペトロ5:1~4)
あなたがたのうちの長老に勧める。わたしは同じ長老のひとりとして、また、キリストの苦難の証人であり、やがて現われる栄光にあずかる者として勧める。あなたがたにゆだねられている神の羊の群れを牧せよ。しいられてするのではなく、神のみこころに従って進んで行ない、恥ずべき利益のためではなく、献身的にせよ。ゆだねられた人々の上に権力をふるうことなく、群れの模範となれ。そうすれば、牧者のかしらが現われる時、朽ちることのない栄光の冠を受けるであろう。

共同祈願
 司 聖ヴィンセント・マリア・ストランビの祝日にあたって、聖人の取り次ぎを求め祈りましょう。③
先 御子イエスをわたしたちに与えられ、全ての人を救う使徒職を与えられた主よ、わたしたちが聖人に倣って、御子の御血の尊さと力を生き、世界に宣べ伝えることが出来ますように。
答 主よ、わたしたちの祈りを聞き入れてください。
先 主よ、わたしたちが日々愛する御子の御受難の神秘の中に霊の源泉をいただくことが出来ますように。
先 十字架の聖パウロに親しく生きた聖人の模範によって、わたしたちも成聖の道を歩むことが出来ますように。
答 主よ、・・・
先 自由が奪われている国々での宣教と信仰生活が、聖人の取り次ぎによって守られ進展することが出来ますように。
答 主よ、・・・
先 世界の御受難会員が聖人に倣い、真の牧者として教会に奉仕することが出来ますように。
答 主よ、・・・
先 執筆活動を使徒職にしている作家・神学者・司祭が率先して真理の道を深く極め、教会の徳を高めることが出来ますように。
答 主よ、・・・

主の祈り:
結びの祈願:
全能永遠の神よ、あなたは司教聖ヴィンセンシオ・マリアを羊の群れを導く献身的な牧者とし、教会の忠実なしもべとされました。聖人の模範に強められ、わたしたちも教会の一員として隣人を愛し、正義のために働くことができますように。
わたしたちの主イエズス・キリストによって、アーメン。
読書課:
聖ヴィンセント・マリア・ストランビ司教の
初めての司牧的手紙より

十字架のキリストを一心にみつめよう。
魂の最高の牧者である方を。


少し遅れますが、私たちはもうすぐあなた方の真ん中に到着し、心からの愛をこめて羊の群れを抱きしめます。あなた方の受けた招きにふさわしく、全く謙遜に、従順で忍耐強く、互いへの愛を示して生きるように勧めます。一致を保つように努めなさい。一致は聖霊から来るものです。そして平和は私たちをつなぐ力です。あなた方は神から選ばれ、聖なる者、愛されている者なのですから、心からの憐れみ、親切、謙遜、従順、忍耐を身にまといなさい。どのような不満を抱いているにしても、お互いに許し合いなさい。主があなたを許して下さったように許しなさい。要するに、主イエズス・キリストを身につけなさい。あなたはキリストの名を誇りとし、キリストの血によって救われたのであり、古いアダムが再創造の聖なる水槽に沈められ、新しい命の幸せをキリストの死によって得たのです。
 しかし、イエズスが私たちの信仰を強め、完成させてくださる、ということを学ばなければイエズス・キリストを身につけ、見習うことはできないでしょう?挑戦を受けたレースを走らなければなりません。この栄えあるレースにおいて、人間の家族という敵を打ち負かし、十字架の道をたどるのです。その十字架の威厳ある旗の下で、永遠のいのちに到達するのです。
 私たちとしては聖霊の助けによって、最も愛する十字架のキリストの似姿が一人一人の心に焼き付けられているように可能な限り気を付けましょう。このことを、仕事や危険に身を惜しむことなく、喜んでいたしましょう。私たちが生命を捧げることができ、キリストがあなた方の内に形作られるのなら、私たち自身を幸いだと考えます。使徒たちのような熱烈さを持ってこのように言うことができます。あなた方への愛ゆえに、福音だけでなく、私たちの命を分け合いたいと望むほど、あなた方は私たちにとって大事なのです。
 こういうわけなので、あなた方の魂の司教が栄光の玉座を統括しているのを見たら、十字架のキリストのイメージを注意深く じっと見つめるように勧めます。私たちはこうして、主の死を知らせるという義務を果たし、主イエズス・キリストの至聖なる十字架と御受難の修道会の誓願の義務を果たします。また、私たちをまず始めに愛して下さった方を愛するという義務を果たすよう皆を促すためにできることをなんでもします。十字架の祭壇に愛をもって自らを捧げて下さった方への感謝の気持ちを大切にし、自分の血をすべて流してこのような関係に私たちをおいてくださった贖い主への正義に協力します。 
 もし私たちが恵みと憐れみの御母に確信のある愛を持って近づくなら、もし私たちが天国の女王に身をゆだね、彼女の保護を受けられるよう励むなら、より豊かに時宜を得た恩恵を主の受難と死から受けることができるでしょう。私たちは聖母への篤い信心を真剣に勧めます。また、まだ命と強さがある間にこのことをあなた方に勧めます。私たちの羊が羊飼いと共に優しい御母の保護のもとに暮らしていると今考えるだけでも、慰めとなり大きな安心になります。私たちが生きている限り聖母は私たちの逃れ場であり、私たちの強さであり、まさかの時の援助、私たちの喜び、憧れ、いのちの約束なのです。

答唱
先 福音のためにわたしは苦しみを受け、犯罪人のように鎖につながれている。しかし、神の言葉はつながれていない。
答 わたしは選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいる。
先 わたしの子供たち、キリストがあなたがたの内に形づくられるまで、わたしは、もう一度あなたがたを産もうと苦しんでいる。
答 わたしは選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいる。

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