マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


 ノベナ 第三日目(5月16日)

3 キリスト者の一致のためのとりなしの祈り
(3 Intercession for the Unity of Christianity)
日々のノベナの祈り( 一日一時間を充てる)
● 教皇ヨハネ23世の祈りを使い、聖霊への呼び掛けの祈りで始める。
● 聖書朗読箇所に基づいて、その日のテーマについて黙想する。
● その日のとりなしの祈りのテーマについて祈る。
● 聖霊の続唱を最後に唱える。

聖霊への呼びかけの祈り:(教皇ヨハネ23世)

祈願
(主よ、)この現代に、新たな聖霊降臨によるかのように、あなたの不思議なわざを新たにしてください。イエスの母、聖マリアと共に一つの心で忠実に祈りつつ、聖ペトロの指導の下に従うあなたの教会に対し、どうか、わたしたちの神、救い主の支配する国、真理と正義、愛と平和の国を広めることをお許しください。アーメン」(教皇ヨハネ23世、1961年12月25日)

Invocation:
Come, Holy Spirit, unite your Church -”Father,
make them one that the world may believe”
祈願
聖霊 来てください。あなたの教会を一つにしてください。
”父よ、彼らを一つにしてください。そうすれば、世は、信じるようになります。”

Scripture: Jn 17:21; Eph. 4:1-6;2:11-18
聖書朗読:ヨハネ 17:21; エフェソ 4:1-6;2:11-18

‘Among the sins which require a greater
commitment to repentance and conversion should
certainly be counted those which have been
detrimental to the unity willed by God for his
People.’ (Pope John Paul II)
’あらゆる罪の中でもより多くの悔い改めと回心の努力を必要とするのは、確実に、神がご自分の民に望まれた一致を損なう罪のことです。’(ヨハネ・パウロ2世)

Prayer intention:
Pray for reconciliation, the purification of memories
and the healing of the Christian body - in the world,
in your nation and in your life.
祈りの意向:
和解のために祈りましょう。記憶の浄化とキリスト者のからだの癒し、世界で、私達の国で、各個人の人生において、和解がもたらされますように。

 池田教会のアルファ コース始まる

10時集合 スタッフメンバーで会のために祈る。αコースは三回目です。A=だれでも、L=学びと笑いの中で、P=パスタ(食事)、H=互いに助け合い、A=なんでも質問できる。ALPHA(アルファ)の会の精神を確認して、参加者のために「ヴェニ・クレア・スピリトゥス」の祈りを唱えてスタッフは各自の部署に就く。

第一課 「キリスト教とは」

 自己紹介から始まり、ビデオ観賞、分かち合い、食事と和気あいあいとした雰囲気で一回目が終わり散会した。
アルファ515 自己紹介の模様

 アルファコースのビデオは三回目という方も何人かおられ、全体的にキリスト教の内容の展開は見えてきて、質問もより高度な教義の本質に触れるものが多くなりました。遠藤周作の「わたしのイエス」を読んだ感想が話題になり、キリストの復活、昇天のとらえ方としては遠藤周作の作品の方がわかりやすく共感できると信者でない方からの質問があった。キリスト教に全く無関心だった方が、だんだんと信仰に近づいてこられるようで主催者はうれしく感じます。

 ノベナ 第二日目(5月15日夜)

2 教会刷新のためのとりなしの祈り
(2 Intercession for the Renewal of the Church)

日々のノベナの祈り( 一日一時間を充てる)
● 教皇ヨハネ23世の祈りを使い、聖霊への呼び掛けの祈りで始める。
● 聖書朗読箇所に基づいて、その日のテーマについて黙想する。
● その日のとりなしの祈りのテーマについて祈る。
● 聖霊の続唱を最後に唱える。

聖霊への呼びかけの祈り:(教皇ヨハネ23世)

祈願
(主よ、)この現代に、新たな聖霊降臨によるかのように、あなたの不思議なわざを新たにしてください。イエスの母、聖マリアと共に一つの心で忠実に祈りつつ、聖ペトロの指導の下に従うあなたの教会に対し、どうか、わたしたちの神、救い主の支配する国、真理と正義、愛と平和の国を広めることをお許しください。アーメン」(教皇ヨハネ23世、1961年12月25日)

聖霊、来てください。あなたの火を再び燃え立たせ、あなたの教会を新たにしてください。
(Invocation: Come, Holy Spirit,
        rekindle your fire and renew your Church.)

Scripture: Mt 3:11; Acts 2: 17-21
聖書朗読:マタイ 3:11; 使徒 2: 17-21

“That the ‘Spirituality of Pentecost’ be spread in the
Church, as a renewed trust of prayer, holiness, communion and proclamation” (Pope John Paul II)
”聖霊降臨の霊性”において、祈り、聖性、交わり、福音の告知は信用のできる刷新として全教会に行き渡りますように。”(ヨハネ・パウロ2世)

Prayer intention:
Pray for the ‘Spirituality of Pentecost’ to renew the
church throughout the World, especially in your continent,
nation, diocese, and parish and in your own life.
祈りの意向:
”聖霊降臨の霊性”のために祈りましょう。全世界の教会の刷新のために、特にあなたが属する大陸、国、教区、小教区のために、また各自の各々の人生のために祈りましょう。

 うぐいすまつり (5月16日)日生中央教会

主の昇天の祝日 
日生中央教会ではバザーとコンサートが行われます。
ミサは、9時から主の昇天祭のミサが松本一宏神父司式により行われます。
池田教会との宣教共同司牧の取り組みは、教会設立当初より日生中央教会の教会建築費用の一部を池田教会が担うなど兄弟姉妹教会として関係が深いのです。高齢化・少子化の中で、教会活動に支障がないように、これまで以上に活動の工夫や応援が両教会の課題です。それぞれの工夫を考案することも必要です。当日は、ぜひとも池田教会の信徒の方々は、まずは兄弟姉妹の絆を堅固にするために参加してくださるようにお願いいたします。

うぐいすまつり

バザー 10時30分~
    模擬店、園芸、リサイクル着
    喫茶、こどもお楽しみコーナー  
    その他いろいろ

バザーの準備風景(5月14日金) 値段付け  準備1       

コンサート (入場無料)
    11時30分 ~

    ★ 市民ミュージカル 「川西金太郎」児童合唱団
    ★ しの笛と太鼓「花音」
         風の小太鼓、てんころ太鼓

演題とグループ紹介:かんばん
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 ノベナ 第一日目 (5月14日夜)

ノベナの祈り方:
(神本高宏さんがわたしの要望に応えて翻訳を試みました。それを訂正して言葉を整えてみました。)

Praying the Novena each day
● Begin by invoking the Holy Spirit using Pope
John XXIII’s prayer.
● Follow the daily theme by reflecting upon the
Scripture.
● Pray for the specific intercession.
● Conclude each day with the Pentecost Sequence.

日々のノベナの祈り
● 教皇ヨハネ23世の祈りを使い、聖霊への呼び掛けの祈りで始める。
● 聖書朗読箇所に基づいて、その日のテーマについて黙想する。
● その日のとりなしの祈りのテーマについて祈る。
● 聖霊の続唱を最後に唱える。

“Renew your wonders in this our day, as by a new Pentecost. Grant to your Church that, being of one mind and steadfast in prayer with Mary, the Mother of Jesus, and following the lead of Blessed Peter, it may advance the reign of our Divine Saviour, the reign of truth and justice, the reign of love and
peace, Amen” (John Paul XXIII).
 祈願:
(主よ、)この現代に、新たな聖霊降臨によるかのように、あなたの不思議なわざを新たにしてください。イエスの母、聖マリアと共に一つの心で忠実に祈りつつ、聖ペトロの指導の下に従うあなたの教会に対し、どうか、わたしたちの神、救い主の支配する国、真理と正義、愛と平和の国を広めることをお許しください。アーメン」(教皇ヨハネ23世、1961年12月25日)

Come, Holy Spirit, in your power and might to renew the face of the earth. 聖霊来てください。あなたの力と権能をもって、地の面を新たにしてください。

第一日目のノベナの意向: クリック
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 青年の集いー「ともにさがす会」 5月例会

青年の集い -ともにさがす会-
 ベトナムや韓国から来た神学生・修道者たちともに
 日本の教会を背負う青年たちとキリストの道の同伴の旅
 スタッフ 松浦謙神父、畠神父、SR篠崎、SR小越、
      SRマリア、 SR西本、BR阿部
 夕食はシスターのホームメード (乞うご期待)

テーマ:主の呼びかけに応える

日 時 5月30日(日)午後2時 ~ 8時
場 所 カトリック池田教会

日 程 2時 集合 オリエンテーション
    
       投げかけ: マタイ19章16~30節 金持ちの青年
   
    3時   五月山公園へ出発 
        (歩きながら参加者と自分の考えを分かち合う)
     お茶とおやつ 
    5時   分かち合いと一言スピーチ(カール記念館)
    
    6時   聖体顕示と教会の祈り
    
    6時30分 夕食
    7時30分 全体の振り返り
    8時   解散

 諸国民の聖霊降臨(24時間の祈り)

「聖霊降臨の霊性」を全教会に広めて、新しい「聖霊降臨の文化」を築こうという前教皇ヨハネ・パウロ二世と現教皇ベネディクト16世の呼びかけに応えて、ICCRS(国際カトリック・カリスマ刷新奉仕会)は、聖霊降臨の前の9日間の祈りと昇天祭の前晩から24時間全世界で祈りをささげる企画を立てています。参加する志のある方はありませんか?この呼びかけにこたえてオーストラリアの聖霊による刷新(CCR)は以下の企画をしています。日本ではしていません。


Pentecost of the Nations is built on solid ground at the heart of the Church (諸国民の聖霊降臨は教会の中核にある固い土台の上に建てられる。)
“Oh, if only... unanimous and fervent prayers could be raised to Heaven in every part of Christendom, as they were one in the Cenacle (upper room) of Jerusalem for a rekindling of the Divine Spirit” (Bl. Elena Guerra)
(エルサレムの高間で一つになったように、全世界のあらゆるところで、全キリスト教徒が、満場一致で、心を合わせて熱心に祈りを天に向かってささげるならば、聖霊の火が再び燃え立つことでしょう。
(福者エレナ・グエラ)

● Imagine what would happen if “unanimous and fervent prayers” were raised in every time zone in the world for nine
days!
● Imagine what would happen if we witnessed to the power of the Holy Spirit in every part of the world throughout Pentecost!
● Imagine what God could do if we united in prayer and celebration for a fresh outpouring of the Holy Spirit on our
world!
● Imagine our world transformed!

Together we pray!(ご一緒に祈りましょう)
An answer that the worldwide CCR offers in response to the desire expressed by both Popes John Paul II and Benedict XVI that the spirituality of Pentecost will spread in the Church for a new “Culture of Pentecost”(JPII, May 2004 – Benedict XVI, Sept 2005)

Operation Upper Room (高間での任務)
You can be part of this vision for the Catholic Charismatic Renewal (CCR) in every nation to unite in prayer. Let
us weave a dense global “net” of prayer which will be continuous, night and day, during the nine days before
Pentecost, we have given you a Novena which can be said during that time.
これは、エルサレムの高間へ戻る招待です。
It's an invitation of return to the “Upper Room of Jerusalem”, waiting in one heart and in constant prayer
(Acts 1:12-14), becoming “burning bushes” in adoration and intercession. (Leo XIII, E. Guerra 1895-1897)
All areas of the Renewal throughout Australia have committed to a set day of prayer from the 14-22nd May.
NSW’s day is 15th May .
この招待は、あなたとあなたの祈り会、共同体に呼びかけます。5月15日の24時間のうちの1時間を割くことを約束してください。
This invitation is to you if you , your prayer group or community would like to commit to join us in prayer during the 24hrs on 15th May please inform us at the CCR Centre which 1hr block you are committing to pray within the 24hrs.

24 Hour Prayer Cover Special Prayer Intentions24時間の特別な意向のリスト
NSW's day is 15th May (オーストラリアのNSW州は5月15日に)

For a new outpouring of the Holy Spirit:
For the Church and Pope Benedict XVI to proclaim the
Good News in the power of the Holy Spirit
(Acts 2:11)
For the World that all people would come to believe in
Christ who was sent; for the unity of Christianity (John 17:21)

For the Catholic Charismatic Renewal for faithfulness to
living and sharing our central calling of Baptism in the Holy
Spirit; for unity within the many expressions of CCR
world-wide as well as with the entire Church; for fruitful-
Novena for Pentecost Nine days of prayer and reflection

from Ascension to Pentecost(Phone 9810 2499 Email: ccr8@bigpond.com)

聖霊降臨のための24時間の祈りの招待チラシとノベナの祈り(意向)のPDFファイルを添付しました。英語のままですので誰か訳してくださるようにお願いします。
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 アルファ・コースへのご案内

池田教会では2年前からアルファ・コースを開催しています。松下良博さんの音頭で、週一回 16週間の予定で「人生の問題」をキリスト教の観点から勉強します。アルファ・コースは、イギリスの聖公会の牧師先生ニッキー・ギャンベルが司会しながら進めていく入門講座です。この講座のビデオを皆で毎回約40分観賞し、あとでお茶を飲みながら感想を話し合ったり、わかりにくい箇所を質問したりして会は進めていきます。世話役の松下さんはざっくばらんの朗らかな性格で、楽しい分かち合いの場にしようと場の雰囲気作りに工夫を凝らしています。会費も昼食代とお茶代の費用(500円)です。安心して参加できる池田教会の看板講座です。夏休みもありますので、五か月の期間でスタッフや参加者の交流の場、生きがい講座としてご活用していただけるものと思います。第一回の男性参加者たちは、退職後の友人作りやボランティア活動に元気はつらつと活躍しておられます。

開催日  5月 15日、22日、29日
     6月 5日、19日、26日
     7月 3日、17日、
     9月 4日、18日、25日
     10月 2日、23日、30日
     11月 6日、20日。

「アルファ・コース」終了後も、フォローアップとして、旧約聖書のビデオ(手塚治虫のアニメ聖書)を9回、イエスの生涯のビデオ(ジーザス)のシリーズを上映(2か月間)して、聖書の全貌を楽しく勉強できるのではと考えています。
時間  10時30分 ~ 午後1時30分
場所  池田教会 カール記念館 1階集会室
費用  各回500円 (昼食代など実費)
スタッフ:アルファ・コース世話役一同 (代表松下 良博)
責任者 畠 基幸

 聖霊降臨の前のノベナ(九日間)の祈り

主の昇天は復活主日から40日目、全世界で今週の木曜日5月13日に迎えます。日本の教会の典礼では、主日にしか信者が集まらないという司牧上の理由で、5月16日を主の昇天の主日として定めています。

A・ドモンティニ神父様(レデンプトール会)の翻訳でノベナの祈りを見つけましたので掲載します。聖霊降臨を準備する個人的な祈りとして良いものだと思います。通常、主の昇天(木曜日)の翌日の晩から聖霊降臨の前晩までの九日間をノベナの祈りとして毎日何人かで祈ります。オーストラリアのCCRからノベナの祈りの呼びかけがありました。これらの祈りも掲載する予定です。さまざまな方法で聖霊降臨の恵みを願いましょう。
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 第10回百日共同祈願への招待

 ✙主の恵みと平和が皆さまと共にありますように!

百日間、多くの願いと祈りを共にささげ、多くの実りを味わいました。確かに、皆さまの犠牲と祈りは、主の宴において新しいぶどう酒として供せられます。今年の元旦から4月10日までの参加者人数は、748名でした。前回よりも100名程度減少しましたが、聖霊による刷新の参加者以外の方々が加わってくださるようになりました。四旬節黙想会でわたしが奉仕した長崎、西町教会、奈良の登美ヶ丘教会、和歌山の串本教会などでも呼びかけました。行く先々で、共同祈願の花籠を携え、ミサをささげるたびに皆さまの祈りの花束を奉納いたしました。30カ月、2年半に及ぶ900日の共同祈願が本年4月10日のわたしの27回目の叙階記念日に終わりました。今さらに100日を加えて1000日目を目指して共同祈願を始めます。5月16日主の昇天の主日から8月23日までの100日間の共同祈願です。

この日から共同祈願を始めることにしたのは、「第18回カトリック聖霊による刷新全国大会(尼崎)」の最終日8月23日が百日目に当たるためですが、5月16日は、主の昇天の祝日であると同時に、わたしにとっては御受難修道会の家族として聖ジェンマ・ガルガーニを祝う記念日にあたります。聖ジェンマのことを思い起こすのは、何か摂理的なものを感じるからです。

聖ジェンマの生涯は、ちょうど教皇レオ13世が聖座に着座した1878年から退位した1903年までの25年間にあたります。この教皇は、1891年の教会の社会教説「レーノム・ノバノム」の回勅で大きな業績を残しましたが1897年、聖霊にささげられた教皇書簡「デヴェィヌム・イルド・ムヌス」によって、20世紀の「新しい聖霊降臨」の到来を準備する任務を担いました。教皇はその書簡の中で、1895年から1900年までの間、主の昇天から聖霊降臨まで聖霊に対するノベナ(九日間の祈り)を全世界のすべての信者が祈るように願いました。1901年1月1日、教会の名において「創造主である聖霊来てください(ヴェニ・クレアトル・スピリトゥス)」の聖霊への賛歌をささげました。ラテン語でよく歌われた曲です。その賛歌に呼応するかのように、奇しくもその同じ日に、プロテスタントのペンテコステ派の誕生と言われる聖霊の注ぎがカンサス州トペカで起こりました。

聖ジェンマは25年の短い生涯の中で、イエスとの現存に生き、イエスの娘として聖痕を受け、聖体の神秘とキリストの受難に深く与ることによって、神と人との和解のために自分自身を完全にささげました。イエスの人間性に徹底的に浸透していた聖霊がイエス自身の愛の行為を唯一永遠の完全な犠牲としてささげたように、聖ジェンマも全教会のために自分の苦しみをイエスにささげたのでした。聖ジェンマが生涯の中で体験したイエスとのペルソナ的な交わりの神秘は、聖霊の満たしを受けた人たちがあかしする生き生きとした主イエスとの交わりの神秘の先駆けであったと思われます。「聖霊による刷新」の恵みは、主イエスとの親しい交わりを体験するペルソナ的な愛の体験なのです。

さて、「聖霊による刷新」のことをヨハネ・パウロ二世前教皇は「聖霊降臨の霊性」と名付けておられます。第二バチカン公会議以降の霊性をこう呼ばれるようになったのです。その霊性は古くて新しいものと言えます。教会の本性の中核にあるものだからです。新約聖書の記述には、聖霊降臨の日の出来事を目撃した人々の中には、「あたらしいぶどう酒に酔っている(使徒2:5」とあざ笑った人々もいました。しかし、このぶどう酒こそ、キリストのぶどうの木からとられた実が醗酵して、キリストの香りがするぶどう酒なのです。聖霊降臨はキリストの死と復活の実りとして、人々の上に炎が舌の形で現れ、聖霊の注ぎにより、人々は愛の火で内から燃え上がり、賛美と感謝の喜びで満ち溢れました。
バベルの塔では、塔を高くして有名になろうと試みたために言語が乱れ人々は地に散らされました。高間では、弟子たちがマリア様と共に祈っていると聖霊が降り、さまざまな異言により、弟子たちは、同じ主の霊に満たされ、油注がれた者(キリスト)の民、教会として集められたのです。肉の法則から霊の法則へ、律法の支配から恵みの支配へ、古いぶどう酒からあたらしいぶどう酒へ、古い革袋(古い契約)から新しい革袋(新しい契約)へ、第一のアダムから第二のアダムへとキリストの十字架の贖いは人類全体の聖化を目指します。

「聖霊の満たし」は、テモテへの第二の手紙1章6節にあるように、「そういうわけで、わたしが手を置いたことによってあなたに与えられている神の賜物を再び燃え立たせるように」と、聖霊降臨の恵みを継続するための伝承であり、秘跡の点から言えば、洗礼と堅信の約束の更新です。「油注がれる」ことは、エピクレーシス(聖霊が降る祈り)によって主の現存の恵みに与り、一人ひとりがもう一人の「キリスト」(油注がれた者)として生前のイエスの預言者としての賜物(カリスマ)を継続させることです。「その方(真理の霊)はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである(ヨハネ16:14)」。

「聖霊降臨の霊性」は、上に述べたことを現代の教会の中で真実なものとして継続していくことです。現代の「聖霊による刷新」運動は、時には「騒がしいどら、やかましいシンバル」と誤解され、伝統的な教会から疑いの目で見られることもあります。しかし、教会の本性の中核に聖霊降臨の体験が伝承されなければ信仰の恵みは消えてしまいます。

「聖霊降臨の霊性」は根本的には「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない(ヨハネ 15:13)」と、わたしのために自分の命を与えてくださったイエスの愛に目覚めて生きることです。「イエスは主である」と生き生きと体験するダイナミズムはそこにあると思います。そのイエスの愛に駆り立てられて、愛の奉仕に導かれるのです。わたしたちはキリストの霊に満たされてこそそのことが可能なのだと知るのです。なぜなら、イエスの死と復活により、イエスは神の愛の秘跡として、永続的に歴史内に現存しており、イエスが赴くところへとわたしたちも出かけるならば、その時、その場所で、わたしたちは、世にあってイエスの救いの力をあかしするために聖霊の賜物が与えられるのです。つまりわたしたちが奉仕の業に専念するときに、主がそこにおられ、主が聖霊の賜物を通して現存し、癒し主、救い主、贖い主として神の国の到来をあかしするのです。

兄弟姉妹の皆さま、このような「聖霊降臨の霊性」をどうして求めないでいられましょう。ご一緒に、聖霊降臨の前のノベナの祈り、百日間の共同祈願の奉納をとおして、愛の奉仕、とりなしの祈りに必要な種々の賜物を願いましょう。詩篇と賛歌と霊的な歌と異言の祈りにより、父と子と聖霊の栄光をたたえましょう。こうして私たちは祈りの戦士、とりなし人として、「主を喜び祝うことこそ、あなたがたの力の源である」(ネヘミヤ8:10)との言葉を生きるのです。「願いなさい。そうすれば与えられ、あなたがたは喜びで満たされる」(ヨハネ16:24)
わたしたちの主イエス・キリストの恵みが皆さまの霊と共にあるように。(ガラテヤ6:18 参照)
 
2010年5月16日 主の昇天
 
聖霊による刷新関西委員会
 
委員長 畠 基幸 神父
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