マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


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 11月14日

わたしたちの神は来られる
神は御自分の民を裁くために
上から天に呼びかけ、また地に呼びかけられる。

集会祈願 全能の神よ、あなたの支配に逆らう悪の力を滅ぼしてください。罪から解放されたわたしたちがあなたの国を待ち望み、正義を行う者となることができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

ことばの典礼
 第一朗読 Ⅱヨハネ 4-9
 答 唱  詩篇119 
 アレルヤ唱
 恐れずに頭を上げなさい。 あなたがたの救いは近づいている。
 福 音  ルカ17章26~37節
    
 人の子が現れる日にも、同じことが起こる。

     
鍵となる言葉と聖句:

 Ⅱヨハネ4-9 
 著者は、「預言者ヨハネ」とか「使徒ヨハネ」とかヨハネ教団なるものだろうか? ヨハネ書簡や黙示録に著者名が書かれていても、年代から推定してすでにこの世にはいないだろう。「互いに愛し合うこと」という新しい掟は、「はじめから聞いているように」、使徒たちから伝えられた教えです。その教えを守るならば、「御父も御子もおられます」と啓示されたキリスト教の神理解を正しく伝えようとしている。

 ルカ
* ノアの洪水 創世記の物語に言及して終末の時を預言する。
* 人の子が現れる日 ・・・終末的 黙示的ビジョンを使う
  キリストの降誕、死、復活、昇天、聖霊降臨、再臨の日など  

メモ:パウロが最初に書いた書簡、テサロニケの手紙を書いたのは40歳の頃(紀元50年 フィリピ4:16)だと思われます。テサロニケの手紙は、2通とも、パルジア(キリスト再臨)のテーマが強く現れています。「生けるまことの神」を紹介してから「神の御子イエスが天からくだって来られるのを待つように」勧めています。パウロの宣教の熱意には、このパルジアが背景にあると言われる。「主に日は盗人のようにやってくる(Ⅰテサロニケ5章2節)」と福音のイメージがパウロの手紙には繰り返される。当時のローマ帝国内で、そう考えてもいいような状況、終末的な期待が生まれていたことも背景にあるかもしれない。全世界の隅々まで福音を述べ伝えたいという熱烈な思いを抱いていたことは確かです。「時は縮まっている。」「今、時のあるうちにすべての人、特に信仰によって家族になった人々に対して善を行いましょう」(ガラテヤ6・10)

 福音のビジョンは、今日の地震や津波による多大な被害、人命の損失で十分に理解されますが、終わりの時とは考えません。終末論は、昨日の福音のように、「神の国はあなた方の只中にある」すでに始まっているが完成していない状況を考えている。
 
 永遠の命に入った死者のために祈る 煉獄の教義がなくなったわけではありません。最終的な清めの時期があるということは深い宗教的な意味があります。

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