マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


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 司祭年 閉祭ミサ

 みこころの祝日(6月11日)金 

 玉造カテドラルで大阪管区の5つの教区が集まり司祭年の閉祭ミサが執り行われた。 これに先立ち、「わたしの司祭職のあゆみ」として
5教区からそれぞれパネラーが10分ほど分かち合い、その後溝部司教様がまとめ役をして、日本の教会を楽天的にみるか 悲観的に見るか、将来の司祭職の展望などを司祭の発言を拾い集めてまとめられた。

 もっとも印象的だったのは、来日7年目の韓国のキム神父の発言で、韓国の教会は恵まれていて数も多いと羨ましがられる。確かに、500人の小教区にいた時に比べれば 現在は50名、入門講座に50名来ていたものは5名とすべて10分の一の規模です。アル中の男性を1年間指導してようやく生活も健康も回復して洗礼を受ける段になって、奥さんが現れ、洗礼を授けられることは困るとクレームが入り、PL教団に長くお世話になってきたのにキリスト信者に改宗しては面目なく、洗礼を受けると離婚すると宣言したので男性も洗礼を断念した。

 せっかくの努力が無になったので落ち込み日本の宣教は無駄だと思い韓国に帰る決心をしたが、信者さんがあの男性はどうなったのかと聞かれたので、神父として宣教を断念した罪を信者に告白して帰国を決意した次第を皆に話したら、信者さんたちが自分たちは数は少ないけれども、韓国の教会の信者さんと同じように神父さんを慕う心は変わらない、愛していると言ってくださったので、やはり日本の教会のために働く決意をしたと述べたので司祭たちから拍手が起こった。

 日本は高齢化や少数の教会というマイナスがあっても 福音の精神そのものを変わらぬ心で生き抜くところに教会の将来があると見ました。

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