マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


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 四旬節 黙想会

2月22日 (日) 年間第7主日 B年

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池田教会では、シスター高木慶子(よしこ)さんを迎えて四旬節の黙想会を行いました。
テーマ 和解・ゆるしあい
    ―自分と他者と神との和解ー
 
 講    話   10:40 ~ 11:30
 十字架の道行   11:30 ~ 12:00

 ゆるしの秘跡   (3月29日に共同回心式があります。)
 シスターを囲んで (カール記念館にて)

 シスター高木は、朝日新聞その他の大新聞でもおなじみの顔です。明治の浦上四番崩れの殉教者の血筋で、母方、父方双方の家族に司祭、修道者が大勢いる生粋のカトリック家庭で育ったシスター高木は、それでも小学生のころ、カトリック故にいじめられた経験があり、その悔しさと、先生への反発から、誰からも、特に先生から指さされることのないように、常にトップを目指して生きてきたとのこと。その心の怒りの心情を吐露しながら、それを話の切り口にして、ゆるすことの難しさと大切さを自身の経験から面白おかしくお話ししてくださったので、ミサの聖体拝領後の短いお話と1時間10分のお話で信者の心をつかみ、午後12時からカール記念館でのシスターとの懇談会には大勢が詰めかけました。シスターは、1936年生まれ、72歳、聖トマス大学客員教授で、現在、愛する人の死に直面した人たちを支える「グリーフ(悲嘆)ケア」の第一人者です。阪神大震災やJR宝塚線脱線の遺族らに寄り添い、ホスピスや緩和ケアで、これまで109名をみとったとのことです。「聴く側に必要なのは、言葉でも行為でもない。時間と空間を共にすることです。」黙想会の後、シスターと共にガラシア病院のホスピス病棟を訪問してシスターの患者との対話を1時間ほど聞かせてもらいました。司祭は、あまり対話せず、すぐに祈りをして出て行ってしまうので余計に患者にはつらいそうだということ聞きました。反省する点、多々ありました。「生と死を考える会全国協議会」会長、日本スピリチュアルケア学会副理事長、日本グリーフケア研究所長などの肩書と「喪失体験と悲嘆」などの著書などあり、またグリーフケアの専門家養成コースを聖トマス大学で発足させ軌道にのせる多忙な日々にもかかわらず、池田教会にきてお話をしてくださったこと、また凡庸な神父を伴ってホスピス患者への対応も手を取ってお教えくださったことに感謝の一日でした。
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黙想会後の懇談会・・・30名近い信徒がもう少しお話を聞きたいと、シスター囲んで1時間を超える交流を持つことができました。(写真はカール記念会での懇談会の模様)

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